開業にあたって 小舟大志

1. 開業にあたって

ようこそ、当事務所のブログへ。
代表の北澤秀剛(きたざわ ひでたけ)です。
お越しいただいたのも何かの縁です。今しばしお付き合いいただければ幸いです。

最初の記事ですので、開業にあたっての初心を少しばかり書かせていただきます。

わたしは元々県庁の行政マン。妻は銀行員。
門外漢だった夫婦が一念発起、資格取得、一年間の助走期間を経て、この度「土地家屋調査士 北澤事務所」を開業する運びとなりました。

思い立ってからここに至るまで、様々な出来事がありました。紆余曲折を経て、無事ここに開業できるのも、ひとえに周囲の皆様、家族、そして妻のおかげです。
この場を借りて、厚く御礼申し上げます。
本当にありがとうございます。

2. 大切にしている考え

「全体と個の調和」
わたしの尊敬している方の教えです。

どういうことなのか。少し抽象的な話になります。

「全体も個であって、個もまた全体でもある」
やはり、それだけでは何がなんだか分からないかもしれません。

言い換えると、自分という存在も他人が存在して初めて「自分」であると言えます。そもそも「自分」という存在は「自分ではない」存在が前提になってます。
「リンゴ」は、「リンゴ」ではないミカンやイチゴの存在によって初めて「リンゴ」であるのと同じだな、と。

多数派の人も少数派の人も、「そう」である人も「そうではない」人も、全体と個が調和している状態、それが理想なのではないか。
これは前職で学んだ最も大切にしていることです。

3. 百年後も残り続ける仕事を

「功業は百歳の後に価値が決まる」
夏目漱石が弟子の森田草平にあてた言葉です。

世の中、「タイパ」や「コスパ」といった言葉に象徴されるように、合理性を追求してきた結果、いち早く「答え」を求めがちです。

目先の出来事に右往左往することなく、「百歳の後」の視点も持ち続けたい、そして百年後にもその価値が評価される生き方をできるように、日々精進していきます。

そのためにも「全体と個の調和」を目指していきたい、そう思っています。
「今、ここを生きる関係性(横軸の関係性)」
と同じように
「これまでとこれからを生きる関係性(縦軸の関係性)」も大切であると思っています。

ちなみに、先述の手紙を漱石がしたためたのは、明治39年(1906年)のことです。実に百年以上前の出来事です。

4. 小さい舟 大きな志

いざ、いざ、舟出。

嵐はおろか、風がひと吹きしようものならば、簡単に吹き飛ばされそうな小さな舟。

それでも澄み渡った青空に帆をあげれば、真っ白な布地はいっぱいに膨らみ、舟はゆるりそろりと動き始めます。

小さな舟に、大きな志を高らかに掲げ、土地家屋調査士北澤事務所、いざ出航です。

これから当事務所を、どうぞよろしくお願いいたします。

土地家屋調査士 北澤事務所
代 表 北澤秀剛

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